オーストラリア - 未来志向の多文化国家
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| オーストラリアは、今地球上で、最も理想的な国かも知れない。オーストラリアに移民する人数は、年々増加し、また、移民を希望する人数も増え続けている。移民先の国として、オーストラリアの人気 |

人気のゴールド・コースト |
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の程が分かる。では何故、世界の人々がオーストラリアへの移住を希望するのか。その答えは、オーストラリア政府の積極的な移民政策と、社会全体の融和ムード。順調な経済発展を維持する上で、労働人口の確保は必要不可欠である。多くの異なった民族と文化が存在する中、対立や抗争があってはならない。云わば、オーストラリア独特の渾然一体とした"多文化社会"を標榜し、実践しているのである。オーストラリアに移民を希望する者から言えば、受け入れ態勢が整っているのである。今も世界の多くの地域で、民族の衝突、宗教上の争いが絶えない。オーストラリアでは、個人の自由、宗教の自由が保障され、こういう問題は出てこない。まさに、未来志向型の理想国家と言って差し支えない。 |
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| 歴史を振り返ると、オーストラリアは、決してそうではなかった。19世紀の中頃、ゴールド・ラッシュの最中、中国系の金鉱移民に対する排斥運動が勃発、イギリス系中心の白人移民を最優先しようとする気運が盛り上がる。遂に1901年、移民制限法で非白人の移民を制限した。"白豪主義"のスタートである。これによって、イギリス系白人以外は事実上、移民を受け入れない、人種差別的政策を行うようになる。また、既に移民していたアジア人に対する待遇も厳しくなり、否応なしに、イギリス系を中心とした文化への同化を強要し、英語のみの使用を強制した。所が、移民労働者人口が減少して、当時の経済を支えることが出来なくなり、1950年代当たりから、非英語圏のギリシャやイタリアからの移民を受け入れる政策に方向転換をする。それによって、移民に対する差別的な待遇が見直されるようになる。 |
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| そして、1972年、白豪主義は、正式に撤廃された。それ以後は、あらゆる移民に対して平等主義を掲げ、基本的人権を認める政策に転換した。特に、アジアとの結び付きが強くなり、アジア人の受け入れを積極的に行い、そして同化を強要するのではなく、融和を図る政策が取られるようになった。 |

アボリジニの伝統的舞踊 |
オーストラリアの原住民(アボリジニ)に対する対応も、一変した。1788年にイギリス人の流刑囚人を中心とした入植が始まって以来、アボリジニの土地を取り上げたり、迫害し続けていたが、それを止め、彼らに先住権を認め、平等な人権と自由を保障し、尚且つ、差別是正措置として、多くの社会的特典を与えながら、融和政策を取り始めた。こうして、オーストラリアの移民政策は、約200年を経て、移民国家の模範として世界に誇れるものとなった。 |
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| アボリジニの星 - キャッシー・フリーマン |
| 彼女は、2,000年シドニー・オリンピックにオーストラリア代表で出場、女子400Mで見事、優勝した。 |
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| 優勝後のウィニング・ランで、オーストラリアの旗とアボリジニの旗の両方を振りながら、観客に答えた。 |
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ウルル(エアーズ・ロック) |
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オーストラリア大陸は、数千万年、南極大陸と分離したと言われている。そして、数万年前には、人類の存在が確認されている。おそらく、アボリジニの祖先とみられる。そのアボリジニ達の聖地と言われるエアーズ・ロックは、ノーザンテリトリー準州のウルル・カタジュダ国立公園内にある。数億年前に形成された、高さ350メートル、周囲は約10Kmもある単一の巨大な岩石である。頂上には、杭に張られた鎖を伝わって登る。 |
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洞窟内の壁画 |
地上には、多くの洞窟があり、中には壁画が描かれている。アボリジニ達の生活の痕跡が残る。エアーズ・ロックは、1873年、イギリス人探検家ウィリアム・ゴスによって発見されて、当時のサウス・オーストラリア植民地総督ヘンリー・エアーズにちなんで命名された。近年の先住民への宥和政策の一環として、オーストラリア政府はこの地域の所有権をアボリジニに与えている。その際、アボリジニの呼び名であるウルル(地球のヘソ)を正式な呼称に定めた。 |
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| 一方、カタジュダも、アボリジニの呼び名で、英語名はマウント・オルガ(オルガ山)。これは、多くの奇岩群である。この2箇所は、約35Km離れているが、ユネスコの世界遺産に1987年に複合遺産として |

グレート・バリア・リーフには多くの島々が点在する |
登録されている。また、ウルル(エアーズ・ロック)は、世界で2番目に大きい単一の岩石だが、世界最大は、西オーストラリア州にあるマウント・オーガスタス(アボリジニ名:バリングラ)で、何とウルルの2倍以上ある。オーストラリアの広大で豊かな自然は、観光で行くには一度では、見切れない。世界遺産に登録されているものだけでも、この他に14箇所ある。その一つは、世界最大のサンゴ礁として有名なグレート・バリア・リーフ。クイーンズランド州沿岸に約2000Kmに及ぶ一帯は、世界有数のリゾート地として多くの観光客が訪れる。近年の地球温暖化でサンゴに白化現象が起きて、死滅が懸念されている。 |
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| オーストラリアは、他の大陸から切り離された為、特異な地質と生態系を持ち、動植物の進化において、他の大陸と大きく異なる。オーストラリアでしか見られない動物を挙げると、カンガルー、コアラ、ハリモグラ、カモノハシ、フクログマ、エミューなど。政府は、野生動物保護の観点から、世界で最も厳しい野生動物の取引に関する法律を制定している。また、政府は人と地球環境に対しても、いち早く対策を講じた。オゾン層を破壊するフロンガスの使用を1987年には、全面禁止する一方で、サン・スマート・プログラム(Sun
Smart Programme)という具体的な対策を打ち出し、紫外線から肌や目を守ることを国を挙げて推し進めている。これは、学校、職場、コミュニティー単位で積極的に実践されている。 |
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| オーストラリアの移民による新しい文化の流入は、伝統とうまく混合し、また新たな多文化社会を生んでいる。食文化においても、そうである。ギリシャやイタリアに代表される地中海料理や、スパイスの効いたアジア風料理にオーストラリアの豊富な食材がマッチして、移民国家ならではの多様な食文化を生み出している。Mod
Oz(Modern Ozz)は、そのような今のオーストラリアの食文化を表現した流行語。 |
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| オーストラリア独特と言えば、オーストラリアン・ルールズ・フットボール(Australian
Rules Football)、 |

格闘技のような"Footy" |
別名Footyがある。これは、意外と歴史は古く、1858年に最初に行われた。単純に言えば、ラグビーとアメリカン・フォットボールとプロレスをミックスしたようなもの。非常に激しい当たりをして、相手を倒す。スリル満点のスポーツ。オーストラリアには、人気の高いクリケットがあるが、これは、夏場に行われる。そのシーズン・オフ(冬場)にクリケット競技場で行われる。ラグビーと人気を2分する程、オーストラリアでは定着した人気があり、ファンが多い。 |
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